終わりと始まり

2010年7月8日
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終わりと始まり
昨日の夜のNYは、これまでにない恐怖を伴うような暴落だった。

ほぼ間違いなく下に向けて始まるのはわかっているが、さすがに
1人で見ているにはも苦しすぎるので、チャットに参加して
下らないことをいいながらNYの崩壊の過程を見ていた。

もはや冗談で済まされない状況に追い込まれている仲間も
いるので、言葉はおちゃらけていても、張り詰めた緊張感は
ヒシヒシと伝わってくる。

この日のNYは精神的な意味ではセリクラと言えるような動き
だった。材料が出る感じもせず、為替も株価ももはや言葉も
ないような動きをしていた。

最後の1時間、作ったように戻って、結果だけ見るとただの急落に
見えないでもないが、ちょっと質の違う下落だったように思う。

ただし、じゃあこれで大底かと言うと、それは別の話かもしれないが。
今回の相場では日本でセリクラが発生して底を打つという事は
ありえないと思っているので、日本株のチャートと出来高で今後の
動きを予想するというのは見当違いと思っている。早い話、いくら
日本で出来高が急増して下ヒゲをつけても、アメリカが急落すれば
それは騙しになるし、ジリ下げしていてもアメリカでセリクラに
なれば、日本は歩調を合わせて急リバウンドを開始するだろう。

世界の先進国市場で今、最も強い日本が他を引っ張るような動きを
しないというのはある意味日本らしいといえなくもない。

仲間の1人が、とうとう今日の下げで退場になってしまった。
もともと破滅的なトレードを繰り返していたので、どうやって利益を
上げていたのかすら想像も付かなかったが、9月のポールソンの
バズーカを売りで食らって、今回の下げを買いで食らって、心が
折れてしまったらしい。

私も一方通行のトレードをやって、過去には2度の破産状態と1度の
資産激減を味わっている




資産3千万を超えて、適当にやっていればずっと儲かると勘違いして
安易な売買を繰り返して資産130万に




夏休みを取って西表島に行ったら、そこでテロが発生、資産の殆どを
失い、会社と揉めて休暇を取った報復人事で大阪に飛ばされた

妻から200万の借金をして始めているので、資産ベースではマイナスに
なっている




大量買い持ちをしたまま逃げ遅れ、1週間ほどで資産が2.2億から
9000万に

「勘」や「流れ」のような、説明の付きにくい感情に流されやすい売買を
するタイプの人間は、結局は神様の助けがないと、なかなか幸せに
なれない。しかし、トレードの世界は宝くじよりは神様の数がどうやら
多いような気がする。トレードの世界に未練があれば、種がいくらでも
チャレンジできる。今は退場、ないしは一時引退となってしまった仲間も、
今回の「騒ぎ」が治まれば、また復活するだろうと思っている。

今はまだ明日がどうなるのかすら予想付かない混沌の中であり、今は
勝負を賭けるときではない。やられるなら早めにやられて痛め
つけられた方が良いという可能性もある。

せっかく「相場」に持っていったトライステージは見るも無残な暴落。
EPSが300→400に大幅上方修正され、もはやバリュエーション
的には説明は付かないが、そのような銘柄は他にもいくらでもあるので、
こういう時に「理性」に訴えて不合理を説明しようとしてはいけない。
説明できない動きなのは確かではあるが。

不幸中の幸いは、4000の節を抜けて買いサインだとか言って買い始めた
わけではなく、最初から持っていること。ここで傷を負う可能性は
確かに出てきたが、9月の恐怖の一ヶ月を上げ続けて来た銘柄なので、
傷が大きいのはむしろ精神的な問題だ。

今日の寄り前の気配を見て、FXプライムとフリービットにありったけの
余力分の買い注文を出していたのだが、結局寄り付く前に取り消して
しまった。両方ともプラマイゼロで売れていれば(その予定)相当な
利益になったのだが、冷静に考えた時に、ここで万一資金が拘束された
場合、トライステージの値動きによっては、すべて投げなければならない
可能性がある。その場合の損失は相当なものになるのと、投げるつもりの
ないものまで投げることになる。いろいろ考えて、諦めてしまった。

やはり、毎日の修羅場を経験しなくなったとレーダーは、誰でも勝てる
ときに金魚の糞のように参加して儲けるしかない。もちろん今は
そのような状況ではない。今年は素直に諦めて、証券税制の改正に期待
しているぐらいが今の私に似合っているのかもしれない。

投資信託のポートフォリオも、エマージング系を減らして国債系を
増やした。当面はこれで乗り切るつもりだ。



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