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やはり後半は無敵(9/18)
ミネソタ・トゥインズ時代のホアン・サンタナを見ていた人は、今ごろの時期のサンタナは無敵であるということをよく知っています。サイ・ヤング賞2度の輝かしい実績を持つ、当代屈指の左腕投手サンタナが、その実力の片鱗を示し始めたのが2003年後半のことでした。この年サンタナは、8月から8連勝でシーズンを終え、明くる04年は、その投球を買われて開幕からローテーションの一角を占めますが、オールスターゲーム以降は13勝無敗、防御率1.21。05年は16勝に止まったものの、シーズン後半だけで9勝。06年は10勝1敗。この4年間のシーズン後半に、サンタナは40勝4敗という驚異的な勝率を挙げている。だからこそ無敵なのです。ところが、昨年のサンタナは、自分が投げているときに点を取ってくれない、ティーム強化のためにトレードを企んでくれないと、いつも不満を抱えているようでした。そのせいか、シーズン後半になるほど調子は下り坂になり、通算成績は15勝13敗、防御率3.33。悪くない数字のように見えますが、03年後半にミネソタの先発スタッフに定着して以来、15勝は最低の数字、負け数がふたケタを超え、防御率が3点台だったのは、初めてのことだったのです。

さて、さまざまな噂が乱れ飛んだ中でサンタナはニューヨーク・メッツに移籍することになりました。エースとしての期待がかかるサンタナの前半の成績は、8勝7敗、防御率2.84、114奪三振。悪い数字ではないのですが、サンタナがマウンドを降りてからティームが逆転される場面が多く、それがなければ前半だけでふたケタ勝利は確実だったでしょう。しかし、オールスターゲームを挟んで、サンタナはかつての投球を取り戻してきたように見えます。シーズン再開直後の試合では5失点と崩れましたが、幸いにも負け投手にはならずにすみました。そして、その後からが無敵のサンタナ復活です。きょう9月18日のワシントン・ナショナルズとの試合で7回を1失点、8個の三振を奪う投球で今季14勝目をマークしましたが、これで後半のサンタナの成績は、6勝無敗、防御率2.38、73奪三振。降板後に逆転される試合が相変わらず多くて、それがなければ、サンタナの勝ち星は10になっていたはずです。

メッツの今シーズンの残り試合はあと10になりました。フィラデルフィア・フィリーズと東地区優勝を争う中で、サンタナにはあと2試合は投げてもらいたい。しかし、その後に待ち構える地区シリーズのことも気にかかる。監督ジェリー・マヌエルが終盤のローテーションをどうやりくりしていくかに注目したいですが、それにしてもやはりサンタナは、後半にこそいっそう輝きを増す投手なのだということを、改めて思い知らされるようです。

9月18日の試合結果
ナショナルリーグ
ロサンジェルス 4-3 ピッツバーグ(12回)
:3対3の同点で延長に入った試合は、12回表にロサンジェルスがジェイムズ・ロニィの一塁打で決勝点を挙げて勝った。西地区首位のロサンジェルスは、MLB6地区中で最も遅れての80勝到達。
ミルウォーキー 6-7α シカゴ(12回)
:9回裏2アウトから新人ヘオバニ・ソトの3点本塁打で同点に追いついたシカゴが、延長12回裏にデレク・リーの一塁打でさよなら勝ちを決めた。シカゴは早ければあしたにも2年連続中地区優勝が決まる。
フィラデルフィア 4-3 アトランタ
:フィラデルフィア先発のコール・ハメルズは6回2失点の投球で今季14勝目をマーク。6連勝のフィラデルフィアは東地区首位の座を守っている。
ヒューストン 1-8 フロリダ
:フロリダ先発スコット・オルセンは、7回1失点の投球で今季8勝目。2番を打つ新人のジョン・ベイカーが二塁打2本を含む3安打で4打点の活躍だった。
ニューヨーク 7-2 ワシントン
:ニューヨーク先発のホアン・サンタナは7回1失点の投球で今季14勝目をマーク。サンタナは、オールスターゲーム以降は13度の先発を務めて、負けなしの6連勝。
セイントルイス 5-4 シンシナティ
:セイントルイスは最終回に1点差まで詰め寄られながらも、逃げ切っての勝利で連敗を7で止めた。先発カイル・ローシは、7回途中3失点で降板したものの、8月1日以来の勝ち星で、03年にマークした自己ベストと並ぶ14勝目。
サンフランシスコ 2-3 アリゾナ
:2対2の同点に追いつかれたアリゾナは、8回裏にアダム・ダンの一塁打で決勝点を挙げて勝ち4連勝、76勝76敗の勝率5割に戻した。サンフランシスコ先発ティム・リンスカムは8回完投ながら、7月20日以来の負け投手になった。

アメリカンリーグ
シアトル 0-12 カンザスシティ
:カンザスシティ打線は13安打で12得点を挙げてシアトルに圧勝した。先発ザック・グラインキは、7回無失点、7奪三振の投球で今季12勝目。
ロサンジェルス 6-4 オークランド
:ロサンジェルスは最終回に4点を返されてなお2アウト一、三塁のピンチだったが、フランシスコ・ロドリゲスが切り抜けての勝利。先発ジョー・ソーンダーズは、7回無失点の投球で今季16勝目をマークした。
シカゴ 2-9 ニューヨーク
:ニューヨークは、3番ボビー・アブレウが2本塁打を含む3安打で6打点をマークする活躍もあってシカゴに快勝。先発マイク・ムシナは、6回1失点の投球で今季18勝目を挙げている。
ボルティモア 2-3 トロント
:1点を追っていたトロントは、6回裏にグレッグ・ゾーンの二塁打で2点を挙げて逆転勝ちを収めた。先発ジェシー・リチュは6回2失点の投球で、9月に入って負けなしの3勝目。
ミネソタ 11-8 タムパベイ
:2点差を追っていたミネソタは、9回表アレクシ・カシヤの本塁打で同点に追いつくと、代打アダム・エヴァレットの二塁打などで を勝ち越しての勝利、連敗を4で止めている。タムパベイの新人エヴァン・ロンゴリアが3本塁打。

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